1.ソケットレンチ
 
 
 ソケット(SOCKET)の意味は
 「差し込みになっている部分の受け口の部分」です。
 ソケットレンチはハンドル部とソケット部に分かれ、
 その各々を差し込んで組み合わせることにより、
 レンチとしての機能を発揮するものです。
図
 
 
〔用途〕
◆六角ボルト・ナットや六角穴付きボルトを締め付けたり、
 緩めたりする時に使います。
 各種ハンドルやアタッチメント類との組合わせで、 複雑な狭い箇所で、
 手の入りにくく、しかも届かないような箇所でも、簡単に作業が
 できるように作られています。
 
〔種類〕
●手動用と動力用
 ソケットは手動用のソケットとインパクトレンチなどの動力用の
 ソケットに大別されます。
 手動用には、ソケットとハンドルとアタッチメント、動力用には、
 インパクト用ソケットとインパクト用アタッチメントがあります。
 
 
図  
 
●差込角
 差し込み口のことを差込角と言い、
 ソケットはその寸法によって分類されます。
 以前は、差込角をインチ寸法で表わして
 いたため、現在もインチ寸法のミリ換算で
 表示され分類されています。
 代表的な差込角は右記の5通りですが、
 ほかに38.1ミリや63.5ミリなどの
 大きなソケットもあります。
差込角
1. 6.35ミリ(1/4")
2. 9.5ミリ(3/8")
3. 12.7ミリ(1/2")
4. 19.0ミリ(3/4")
5. 25.4ミリ(1")
図
●ボトルの種類により分類
 ソケットはボトルの種類により分類されます。
 通常、ソケットと言えば六角ボトル・ナット用のことですが、
 他に六角穴付きボルト用のソケットなどもあります。
 
●表面処理
 一般に、手動用のソケットの表面はメッキ処理をしていますが、動力用は
 メッキ剥げによる危険性のため、メッキ処理しないのが普通です。
 動力用のソケットは黒仕上げの燐酸皮膜処理などが施します。
 
 
図