〔用途〕 ◆ラジオペンチは銅線や針金を切ったり、細工したり、または小さい部品等を挿入したり取り出したりするために使用する工具です。 | ||||||
〔特徴〕 ◆ペンチより狭い箇所の細工や細い銅線や針金を切るのに適した工具です。 | ||||||
◆ラジオペンチの先の方は物をつかむ役目をする所で、くわえ部と呼びます。くわえ部は先端になるほど細くなっていて、その太さも細いものから太いものまでいろいろあり、用途によって選び分ける必要があります。 また、くわえ部にはものをつかんだ時滑らないように凸凹のスジが切り込んであります。 | ||||||
◆ラジオペンチは電気関係の作業に多く使用しますので、柄の部分にビニールカバーを付けたものもあります。 | ||||||
〔種類〕 ◆ラジオペンチのJISでは150m/mだけですが、この他にも呼び寸法が125m/m、175m/m、200m/mのものもあります。 その他、先端部の曲がったものや先細タイプ等もあります。 また、刃部に丸い穴が開いているものや柄のつけ根にバネを入れて開きを楽にしたものもあります。 | ||||||
〔使われている材料〕 ◆ラジオペンチに使われている材料は、JIS規格によると炭素工具鋼SK7、または機械構造用炭素鋼S55C、或いはそれ以上の品質のものが使用されています。 当然、熱処理(焼入れ・焼戻し)がされていて、刃部の硬さはロックウェルCスケールで54〜62になっています。 なお、JISでは、切れ味試験、変形試験、衝撃試験、ねじり試験などについて厳しい規定があり、これらの規定に全部合格しなければならないことになっています。 | ||||||
●選ぶ時の注意 JISマークの入ったラジオペンチは、前に述べたように、切れ味や、ある力を加えた時のひずみ、変形などの検査をしてありますから安心ですが、不良品の場合は、針金を切ると、刃に穴が開いたり、また先端が開いたりしますので、一般の工具と同様にJISマークの入ったものを信用あるお店でお求め下さい。 | ||||||
〔使い方の注意〕 ◆ラジオペンチの使い方は、一方の柄に親指をかけ、人さし指と中指とを他方の柄の外側にかけて、薬指と小指は柄の間に入れます。こうすれば開閉が片手で自由になり、作業が楽にできます。また、なるべく柄の先を持った方が強い力が出ます。針金などを切る時は、ある程度の力を加えても耐えられるようになっています。 | ||||||
◆ラジオペンチでワイヤを切りますと、その切り口は平らにならず、山形になります。平らな面から飛び出している針金を平らな面に合わせようとしてラジオペンチで切っても平らにはなりません。これはラジオペンチの刃が、表面・裏面ともに、山形に傾斜を付けてあるからです。平らに切断しようとする場合は、ニッパを使って下さい。 | ||||||
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