22.ハンドリベッター
 
 
〔用途〕
◆ブラインドリベットを用いてリベット締めを行なう手動式の締結工具です。ブラインドリベットとは片側から一工程の作業により、薄板(0.5〜25mm程度)の締結ができるリベットです。一般家庭の工作用から、航空機の組立てに至るまで、幅広く使われております。
 
〔特徴〕
◆ブラインドリベットの特徴
 
●ブラインドリベットはリベット本体(フランジ)とシャフト(心軸)の部品で構成されています。
 一般のリベットやボルトとナットによる締結では片側からリベットまたはボルトを差し込み、もう一方の側にてリベットをかしめたり、ナットにて取り付ける作業が必要です。
すなわち、両側からの作業が必要ですが、ブラインドリベットでは片側からの作業のみで簡単に締結することがてきます。
 
●ブラインドリベットの材質は、アルミニウム、鉄、ステンレス、鋼などです。
 
〔種類〕
◆パンドリベッターは、片手式横形、片手式立て形、両手式立て形に分類できます。
 片手式では、ブラインドリベットの2.4、3.2、4.0、4.8の4サイズのリベット締めができ、両手式ではさらに6.4のリベット締めができます。
 一般には、片手式横形が普及しています。
 片手式立て形は、横形では作業のしにくい場所、例えば上向きの作業や奥行きが深い所へのリベット締めなどに使います。
 
図
 
〔使い方〕
◆母材にリベット径よりも0.1〜0.2mm大きい下穴をあけます。(図1)
 
◆母材下穴にリベットを差し込みます。(図2)
 
◆リベットのシャフトにリベッターを差し込みます。(図3)
 
◆母材に、リベットのフランジ部が密着した状態でリベッターのハンドルを閉しることによりリベットがかしまります。(図4)
 リベットサイズや母材の厚み等により、1回のハンドル操作でリベットが切断されないことがあります。切断されるまでハンドル操作を行って下さい。
 
◆リベットが切断されましたら、ハンドルを開き、切断されたリベットのシャフトを排出します。(図5)
 
図
 
〔使い方の注意〕
◆必ず、使用するリベットと同サイズのノーズピースを使って下さい。
 ノーズピースの穴径は、ブラインドリベットのシャフト径よりも0.3〜0.5mm大きくなっています。ブラインドリベットの種類により、1サイズ下のノーズピースにも、ブラインドリベットのシャフトが入る場合があります。(例えばリベットサイズが4.8であるのに、ノーズピースは4.0を使用)
 このように誤って使いますと、リベット切断後、シャフトが排出されないで、内部に詰まってしまう場合があります。
 
◆必ずシャフトの排出を確認してから次のリベット締めを行って下さい。
 
図
 
警告
作業時は保護めがねを着用して下さい。切断されたリベットのシャフトが飛び出し、傷害を及ぼす恐れがあります。
 
注意
1. ハンドル部で手筈を挟まないよう注意して下さい。
2. ハンマ等で叩いて衝撃を加えないで下さい。
3. パイプ等を継ぎ足して使用しないで下さい。