28.ドリルチャック
 
 
〔用途〕
◆機械産業はもちろんの事、その用途は電気、輸送、建設産業まで広範囲に使われていますが、近年では日曜大工等で家庭内にも簡単に利用されています。
ドリルチャックは、今やトリルを把握して金属に穴を開けるために使われるだけでなく、木工用キリ、コンクリート用ドリル、研磨用砥石、ポリッシャー等を把握してあらゆる作業に使われています。
 
〔種類〕
◆使われるドリル径の寸法と、重切削・軽切削等の作業用途によって「工作機械用(MG)5mm、6.5m m、10mm、13mm、(取付部テーパ式)」「携帯電気ドリル用普通形(E)5mm、6.5mm、10mm、13mm、16mm(取付部テーパ式)と携帯電気ドリル用軽量形(EL)6.5mm、10mm、19mm」があります。軽量形には、取付部によりテーパ式と、ねじ式の2種類がありますので、ドリルチャック取付の場合はスピンドルの取付部に合わせて取り付けて下さい。
 
〔使い方〕
◆テーパ型スピンドルおよびテーパアーバに取り付ける場合
 
●テーパ部に付着している油や、ゴミを完全にふき取って下さい。
 
●チャックの3本の爪を、本体より出さないように引っ込ませて下さい。
 
●相手のスピンドルまたはアーバのテーパ部も、完全ふき取って下さい。
 
●テーパ部に傷を付けないようにチャックを差し込み、本体端面を木ハンマで、スリップしたり脱落しないよう打ち込んで下さい。
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◆ねじ型スピンドルの電気ドリルに取り付ける場合
 
●チャックの底部端面が、電気ドリルのチャック取付面にきちっと合うように、チャックを手でねじ部にしっかりとねじ込んで下さい。
 
●ねじ式スピンドルには、ドリルチャックが逆転時にスピンドルから外れないように、ドリルチャックの中心穴の所に取付ビス(左ねじ)が入っています。
その取付ビス(左ねじ)をしっかりと締めて下さい。
 
注意
1. チャックの取り付けは、〔使い方〕にしたがって、しっかり取り付けて下さい。取り付けが不十分だと外れて事故や怪我をする恐れがあります。
2. 工具はチャックの3本の爪で確実に把握しているか、作業の前に必ず確認して下さい。確実に把握していないと異常な振れが発生し、工具の破損、飛散等による事故や怪我をする恐れがあります。(チャックの締め付けは、ハンドル穴3ケ所を均等に締めて下さい)
3. 締め付けには必ず付属のハンドルをご使用下さい。チャックに適合したハンドルを使用しないと十分に締まらず、事故や怪我をする恐れがあります。
4. ハンドルに衝撃を与えて締めてはなりません。
ハンドルにパイプをつないで長くしたり、ハンマやプライヤー等の工具で、叩いて締めてはなりません。破損して事故や怪我の原因になる恐れがあります。
5. スピンドルを回転させる前に、ハンドルは必ずチャックから外して下さい。ハンドルが飛んで怪我をする恐れがあります。
6. 回転中は、チャックや工具に触れないで下さい。回転部に巻き込まれ怪我をする恐れがあります。
7. チャックの操作はスピンドルが完全に停止した状態で行なって下さい。回転部に巻き込まれ怪我をする恐れがあります。
8. 割れ、欠け、変形等の異常が認められた場合は使用しないで下さい。事故や怪我の原因となる恐れがあります。
9. 製品の修理や分解、改造して使用しないで下さい。事故や怪我の原因となる恐れがあります。
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